こんにちは!
本日は兼六園周辺のレポートをお届けします!
金沢は北陸新幹線開業以降、年々観光客が激増で、お天気の日に街中を歩くと旅行者の方が半数以上の様相ですが、
皆様ご存知、
新型コロナウイルスの流行によって外出自粛要請が出て、賑わいを見せていた金沢の中心街は静まり返ることとなりました。
店は休業し、人は消えました。
嘘のような光景です。
さて、
金沢で最も有名な観光地といえば??
そう、「兼六園」ですね。
「6つの優れた景観、六勝を兼ね備えている」ということからその名前がついた、
日本三名園の一つ「兼六園」です。
兼六園周辺は、金沢市内でも週末ともなれば最も混雑するスポットで、
あまりの混雑ぶりなので、私自身は引っ越してきたその年にしか行ったことがありませんでした(笑)
しかもその日は子連れだったので、その混雑の中ベビーカーをひき、庭園を楽しむ余裕などなく疲労困憊だった事をよく覚えています。
そんな兼六園も、感染症対策のために4月21日から41日間にわたり閉園しておりました。
長期休園は、1976年の有料化以来初めてとのこと。
このニュースは市民にとって大きな衝撃でしたね…
6月1日より無事再開する運びとなりましたが、
この一連の報道を聞いて、しばしご無沙汰だった兼六園に無性に行きたくなりました。
しかも、今月19日には全国的に県境をまたぐ移動が緩和されるようですので、
県外からの旅行者によってまた元の混雑ぶりが復活する前に
「今行くしかない!!!!」
と、天気の良い日を見計って、弾丸で行って参りました。
日本の誇る素晴らしい庭園を貸し切ったかのようにのびのびと観覧することができ、本当に最高でしたよ!
在金沢6年目にして、やっときちんと観覧することができました(笑)
しかしながら、人のいない中心街には寂しさも感じた1日でした。
今回は、
工芸品好きには兼六園にきたら是非寄って欲しいスポット、「石川生活工芸ミュージアム」にも立ち寄ってきました。
こちらは以前は「県立伝統産業工芸館」という名前の施設でしたが、
令和2年4月に新たな名前になってパワーアップした施設です!
「石川生活工芸ミュージアム」は、工芸品好きの方には非常にオススメの穴場スポットです!
それではご覧ください^^
「兼六園」 –青々とした新緑の素晴らしさとそれを担う庭師たちの姿–
朝9時半。
21世紀美術館近くのパーキングに車をとめて、兼六園へ向かいます。
いつもなら21世紀美術館周辺はもう大体この時間からちらほら人がいるんですけどね。
人ゼロ。
途中で犬の散歩の方に一人会ったくらい(笑)

21世紀美術館と石浦神社、兼六園、しいのき迎賓館がそれぞれ角に位置する大きな交差点より、兼六園に入ります。
「真弓坂口」ですね。

チケットをきるお姉さんに、人の入りを聞きましたら、ここの入り口で私本日の3人目(笑)
週末も少なかったそう。
風が心地よく吹く新緑の季節です。
はじめに出迎えてくれた兼六園の苔は、青々と光輝いていました。
さて、奥まで進みまして、兼六園で最も有名であろう灯籠からのアングルで撮影。

この場所も5人くらいしか人がいませんでした。ゆっくり撮影。
(前来たときは、確か写真撮るにも人混み&行列だった気が…)
今の時期は、ツツジがとても綺麗でした。
兼六園は、春夏秋冬どんな季節に来ても見所があるんです!
この対岸に、「唐崎松」という見事な松が!

十三代藩主・前田斉泰が琵琶湖の松の名所・唐崎から種子を取り寄せて育てた松だそうです。
私ごときの写真テクでは、この「唐崎松」の迫力と素晴らしさが全く伝わりません(涙)
富士の裾野のように湖上に長く伸びる、この松の枝葉の美しいこと!
こちらは、「根上松」。園内のもう一つの有名な松です。


これら「唐崎松」や「根上松」を筆頭に、園内の至る所にある松が、
一本一本それはそれは良く手入れされ、素晴らしかったです。
金沢・兼六園の素晴らしさは、
専属の庭師の素晴らしさと言っても過言ではないと思います。
この日も、兼六園印の袢纏をまとった庭師の方々や、網代笠をかぶって苔の手入れをする作業員の方々を何人も拝見しました。
長期休園中も、再開に向けて手入れを欠かさなかったそうです。
兼六園を手入れし管理してくださる人々の姿は、四季を通じて見ることができる兼六園のもう一つの風景とも言えるでしょう。
素晴らしい松たちを見上げながら、彼らの兼六園への愛情も感じられたような気がしました。


「石川生活工芸ミュージアム」–魅力あふれる金沢の工芸品を堪能–
さて、
根上松を横目に、小立野口に向かって歩くと、塀で隔てられたエリアがあります。
この塀の中は、「成巽閣」という国指定重要文化財に指定されている歴史的建造物と、
「石川生活工芸ミュージアム」があります。
今回「成巽閣」にはいけなかったのですが、「石川生活工芸ミュージアム」には少しお邪魔してきました。

初めて入ったのですが、
1階はミュージアムショップ、2階は有料の展示ゾーンになっていました。
1階のミュージアムショップには、様々な金沢の伝統工芸品が販売されています。

正直なところ、駅構内のお土産ゾーンよりも、色々な種類の工芸品を見ることができます!オススメです!

一例ですが、見てください。
この九谷焼の小皿のバリエーション!
九谷焼や山中漆器、加賀友禅などのメジャーどころだけでなく、
黒で統一された渋さの光る、能登半島の珠洲市の珠洲焼や
七尾市の和ろうそく、加賀獅子頭なども。



食べ物系のお土産ではなく、工芸品のお土産を求めるなら、
こちら「石川県立伝統産業工芸館」は超穴場!
普段金沢で暮らす私でも、非常に楽しめたミュージアムショップでした。
今回時間がなくて入れなかった2階の有料ゾーンは、常設展として、現代のものから古いヴィンテージのものまで、様々な石川県の工芸品が展示されています。
石川の工芸品やその歴史についての理解を深めるのにとてもオススメ!
兼六園の散歩に疲れたら、ちょっと立ち寄って見てはいかがでしょうか?
気分転換にもなるのではないかと思います。
あと、これもこの施設に入って初めて知ったのですが、
「兼六園+1(プラスワン)利用券」というものが販売されているようです。

これは、兼六園とその周辺の文化施設1施設が500円で利用できる券で、
各施設の窓口で販売されているようです。
利用できる施設は、例えば「金沢城公園」の有料ゾーンや「県立歴史博物館」、
こちら「石川県立伝統産業工芸館」の有料ゾーンも含まれています。
数百円お得に回れます!
兼六園と金沢城公園はセットで行かれる方多いと思うので、
買って損はないチケットかと思います。
さて、
私はこの施設を出た後、ぐるーっと園内を一周して、
ゆっくりと兼六園を堪能しました。
そして桂坂口から園を出て、そのまま金沢城公園・石川門へと向かいました。
この閑散とした茶店通り。

結局最後まで人はそんなに増えませんでしたね。
営業している店もちらほら。
この写真の一番手前に写るお店、「見城亭」(けんじょうてい)です。
こちらは、世界的建築家・隈研吾(くまけんご)氏設計によるリノベーションで、
去年の年末にリニューアルしたばかりのお店。
入ってみたかったのですが、閉まっておりました(涙)
黒を基調としたスタイリッシュな空間だそうです。
次回のお楽しみにしておきます!
今回の兼六園訪問は、ゆっくり見ることができてよかったのですが、
いつもと違う違和感もすごくありました。
やっぱり兼六園は素晴らしいなと再認識する反面で、
たくさんの人々に見てもらいたい庭園だなという思いも湧きました。
早く不安なく移動や旅行のできる日々が戻り、
古都・金沢も元の賑わいを取り戻してほしいものですね。
ちなみに、
人のいない「貸切」感、「独り占め」感を味わいたい方は、朝イチがオススメです!
夏季は7時から、冬季は8時から開園しています。
さて、
次の目的地「金沢城公園」のメインイベントは
「現在復元整備中、完成間近の「鼠多門」の工事現場を見に行く」です!
しかし、「鼠多門」が一体どこにあるのかわからず公園内を彷徨いました(笑)
少し長くなりましたので、金沢城の記事は次のブログでレポートします。
こちらも良かったら読んでみてください^^
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